企業におけるポートフォリオマネジメントの活用状況を探ろうとする「ポートフォリオ経営番付」、第5弾となる本レポートでは事務機器、医療機器、光学機器などを扱う精密機器業界に焦点をあてた(調査対象は11社)。
2016年度番付 (幕内) |
会社名 | 評価ポイント | ||||
総合ポイント (10点) |
取組み定着度 (4点) |
戦略整合度 (2点) |
ベネフィット定量度 (2点) |
体系的廃棄度 (2点) |
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関脇 |
オリンパス | 6 | 3 | 1 |
1 |
1 |
小結 | HOYA | 5 | 2 | 1 | 0 | 2 |
前頭 | 富士フィルムHD | 4 | 1 | 1 | 1 | 1 |
コニカミノルタ | 4 | 2 | 2 | 0 | 0 | |
リコー | 3 | 0 | 1 | 1 | 1 | |
テルモ | 3 | 1 | 1 | 1 | 0 |
【取組み定着度】
コニカミノルタは2001年から、オリンパスは2008年から、ニコンは2012年(除く2013年)から、HOYAは2013年から、テルモは2013年と2015年、富士フィルムHDは2014年から、そしてブラザー工業は2015年からポートフォリオの記述がある。
セイコーエプソンは2012~2013年にポートフォリオの記述があるが、2015年には記述が無かった。
下表は、有価証券報告書におけるポートフォリオの記述数の年度別推移(除く、金融系と知財系)
・関脇:オリンパス
オリンパスは「足固めと攻めの事業ポートフォリオ」が中核的なメッセージとして位置付けられている。
・小結:HOYA
HOYAは株主の皆さんへのメッセージの中で、CEO自ら「ポートフォリオ経営」を表明している。
・前頭:富士フィルムHD、コニカミノルタ、リコー、テルモ
富士フィルムHDは「ビジネスポートフォリオ」を中核的なコンセプトとして扱っている。
コニカミノルタは「事業ポートフォリオ経営を推進するため、投資評価委員会、事業評価委員会を設置」の記述がある。
レポートの続きは添付PDFファイルをご覧ください。
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【戦略整合度】
ポートフォリオを全社的に統括する常設的な組織体が有価証券報告書に記述されている。
・コニカミノルタ:投資評価委員会、事業評価委員会
【ベネフィット定量度】
ROEを中核的な目標として掲げ定期的に監視評価している。
・オリンパス:ROE 15%
・富士フィルムHD:ROE 8%
・テルモ:ROE 12%以上
・セイコーエプソン:ROE 15%以上
・リコー:ROE 10%以上
【体系的廃棄度】
「何を行わないか」を戦略として取り入れていると認められた。
・HOYA:事業の撤退・縮小
※本調査は金融商品取引法で規定されている開示情報である有価証券報告書を基礎として行われているため、対象会社におけるポートフォリオマネジメントに関する実態とは異なる可能性がある。